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地球村の基金活動報告ー巡回診療によるハイチ国内避難者の健康・生活向上プロジェクト」(認定NPO法人アムダ)

2025年に「フェリシモ 地球村の基金」から支援を行ったプロジェクト「巡回診療によるハイチ国内避難者の健康・生活向上プロジェクト」の活動レポートを認定NPO法人
アムダさまよりいただきましたので、みなさまにご報告します。

*   *   *

〈プロジェクトの中間報告〉

武装集団(ギャング)の支配が国の実質的な統治を上回り、治安崩壊が続くハイチでは、暴力によって家を追われ、140万人以上が避難を余儀なくされています。治安は悪化の一途をたどっており、首都ポルトープランスでは現在、その80%以上が武装集団の支配下にある状況です。

プロジェクトでは、ポルトープランスのデルマス地区を中心とする国内避難民キャンプにおいて巡回診療を実施しています。2026年1月に開始した本プロジェクトは、これまでに11か所の避難民キャンプにおいて計12回の活動を行い、2026年2月中旬までに合計1,397人に対して医科および歯科の巡回診療を実施しました。内訳は、医科1,128人、歯科269人です。

避難民キャンプでの巡回医科診療の様子

医科では、発熱や咳、下痢、発疹、マラリアが疑われる症状、各種感染症に加え、高血圧や糖尿病などの慢性疾患にも対応しました。診察後は症状に応じた医薬品を無償で提供し、経過観察が必要な患者に対しては、次回の巡回時に再確認を行っています。一方、歯科では抜歯処置を中心に行い、処置後の感染予防のための投薬も実施しました。

避難民キャンプでの巡回歯科診療の様子


また、子どもを対象に、各避難民キャンプで50人前後、2月中旬までに合計565人に調理済みの食事および飲料の配布を実施しました。栄養状態の確認もあわせて行い、体調不良が見られる場合は医科診療につなげています。治避難民キャンプでの子どもへの食事支援の様子 安悪化の影響により活動日程を変更することもありましたが、安全確保を最優先としながら週2回を目途に巡回診療を継続しています。

避難民キャンプでの子どもへの食事支援の様子

〈現地の様子・現地の声〉

デルマス地区の避難民キャンプでは、学校や公共施設の教室が仮設住居として使用され、多くの家族が限られた空間で生活しています。住民の多くは武装集団の影響により住居を失い、充分な荷物を持たないまま避難してきました。水や衛生設備が不充分な場所もあり、日常生活そのものが不安定な状況に置かれています。また、医療機関の機能低下や移動手段の制限により、体調を崩しても受診できない避難者も少なくありません。そのため、巡回診療は医療へのアクセスを確保する重要な取り組みとなっています。

自宅を焼失し、家族と避難してきた方は、「ここで診てもらえることで安心できる」と話しています。ほかにも、事故により足を負傷し、定期的な経過観察を必要とする避難者の姿も見られました。

キャンプでの生活を余儀なくされている避難者からは、数々のNGOが撤退するなか、継続して医療支援が行われていることへの感謝の声が寄せられています。

〈支援者のみなさまへ〉


現在ハイチでは、国内の製薬産業やインフラが充分に整っておらず、多くの医薬品を輸入に依存しています。しかし、武装集団による港湾や主要道路の封鎖、公共インフラへの襲撃が続いているため、医薬品や生活物資の流通は極めて不安定な状況にあります。その結果、多くの医薬品で価格の高騰や供給不足が継続しています。

このようなきびしい情勢下においても、みなさまの温かいご支援により巡回診療を継続できておりますことに、心より感謝申し上げます。今後も、活動するスタッフの安全確保を最優先としながら、現地で必要とされる支援を届けてまいります。             

■巡回診療によるハイチ国内避難者の健康・生活向上プロジェクト
実施場所:ハイチ共和国、ポルトープランス 
実施期間:2026年1月~3月
・プロジェクトの詳細はこちら
・アムダさまのその他の支援活動はこちらから

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